在宅介護が抱える問題
在宅介護を希望する人は高齢化社会を象徴するように年々増加傾向にあります。
一方で、在宅介護を支援する人やものも増えてはいるのですが、希望者の増加のほうが大きく追いついていないのが問題です。
在宅介護で今問題になっているのが、高齢者による高齢者の介護や「8050問題」と呼ばれるものです。
介護を行う人が高齢者であったり、引きこもりの人であったりして、しっかりとした介護ができていません。
行政による目も届かないところでこうした問題が起きているので、放置されたままになっている在宅介護も多くみられます。
2つ目の問題が支援施設の不足です。
在宅介護をするにしても、介護士や看護師によるケアは欠かせません。
しかし、介護や看護に従事する人の不足、一方で急速な高齢化社会に伴う支援者の増加によって人手不足状態になっています。
在宅介護を依頼しても1週間に1回しか訪問してもらうことができなかったり、予約を取ることさえ困難な状態になっています。
これらの問題が出ている一方で、介護を受ける高齢者にとって良い面もあります。
例えば、在宅介護をするための用品は年々増えており、介護をしてほしい人が求める要求に合わせた介助用品が登場してきました。
また、インターネットを活用した医師による健康診断や日々の健康をオンラインで医師に提出する方法など、ICTを活用した介護方法が増えています。
さらに介護にかかる機器のレンタルも増えているので、経済的負担が小さくなったところも大きなメリットです。