多様な困難を支える在宅医療と介護の仕事

交通事故など何らかの理由で身体に重大な問題を生じてしまった人には、状況によっては医療サービスへのアプローチが困難となる事があります。
高齢者の場合は、身体の状況によって定期的な通院や長期の入院が難しい事もあるでしょう。
在宅医療はこの問題を解決する社会福祉の取り組みの一つで、多数の職種の人々が訪問先で医療・支援活動を行うスタイルとなります。
在宅医療は診療、看護、支援の3つの面が全て揃って初めて真価を発揮する為、どれか1つが欠けても成果が大きく狂ってしまいます。
医療面からは診療士や薬剤師、看護師といった職種の方が担当します。
リハビリなど、回復支援面からは理学療法士や作業療法士の他、鍼灸師や整体師も含まれます。
日常生活の支援面からは介護士やホームヘルパーとして仕事をしている方々が担います。
更に、支援が必要な人それぞれに現状に即した適切な指示を送るケアマネージャーや社会福祉士も、重要な役割を背負い仕事に取り組んでいます。
介護職の担当者は通常、老人ホーム等介護施設に担当者が常駐する形で活動しますが、訪問対応が可能な有資格者を持つ施設や医院では、追加サービスという形で在宅医療の対応を行っている場合があります。
追加サービスという形を取っている為、施設入居者への対応とは異なり需要にサービスの提供が追いついていません。
高齢者単身世帯は増加の傾向にあり、家族の支援を得られないというケースから需要が今後も増加していく事は想像に難しくありません。
キャリアアップの進路にこの点を含めれば、より幅の広い活動が行えるのではないでしょうか。